共通項

電気自動車は人間に似ているところがある(いまのところ)。

バッテリーは人間と同じように約16℃から27℃の範囲を好むので、4℃未満、または46℃を超えると最高のパフォーマンスを発揮できない。気温が下がると、バッテリーの電解液の働きが悪くなってしまうのだ。

このため、寒い季節には十分なパフォーマンスを発揮しづらいのだという。

近年の電気自動車は、この弱点を克服すべくバッテリーを暖めることで十分な性能が得られるように工夫されている。
同じように冬の生活のなかで、防寒の工夫をしっかり行うだけで驚くほどパフォーマンスが発揮できるようになることを思い出して欲しい。

何を当たり前のことを言っているのかと思うだろうが、寝ている間にはおそろしく部屋の気温が下がったまま寝ていることがないだろうか。
寒さの厳しい青森と北海道がことのほかあたたかい寝室で寝ているのは興味深い。
https://jp.weathernews.com/news/4954/

内燃機関が生み出した「軸を回転させる力」はやがて様々な繰り返しの作業に応用されて世界中で暮らしが豊かになり、内燃機関はモーターにその立場を一部明け渡しながらひろがってきたが、今や計算機が生み出した「計算をする力」を使う領域は、単純な繰り返しの作業だけに応用されるだけでなく、広範囲に使われるようになった。

軸を回転する力を、列車を走らせる力に人間が工夫して利用して来たように、計算機の計算する力を、プログラミングという行為によって、たくさんの複雑な仕事に応用して来た時代を経て、今やプログラムがどのような複雑な仕事を自動的にこなすべきかを調べ、判定し、自らプログラムを作り、テストし、改良し続けるまでになった。

今後の世界を生きていく時に、どこに共通項を見つけられるのか、その先に何があるのかをみつける視座を持つことが、一番人間らしい創造的なくらしになるのではないだろうか。



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